現在,One Moreの数学II・B版を作成中です!

Q&A

※主にOnemathの教材制作の裏話とよくある質問についてのQ&Aをまとめました.

Onemathについて

Onemathの目的は何ですか?

「数学教育の世界に少しでも役立ちたい」という気持ちでスタートしました.誰にでも簡単に手に取れる教材を届けたいという思いから,現在はボランティアに近い感覚で取り組んでいます.また,教材を公開してフィードバックを得ることで,自身の教材の完成度をより高めたいという考えもあります.

Onemathは企業なのですか?

何度か誤解を受けたことがありますが,企業ではありません.あくまで個人による活動です.

Onemathは1人で運営しているのですか?

はい.YouTubeのチャンネルアートと,One More内の挿絵だけは外部に依頼しましたが,それ以外の作業はすべて1人です.

動画の収益化を考えていますか?

学習者が集中して勉強できる環境を第一に考えており,広告を入れる予定は今のところありません.チャンネル登録者数などが増えてくると,収益化していなくても勝手に広告が入る可能性はあると聞いていますが,あえて自分から積極的に広告を入れるつもりはないです.

著者について

職業は何をしていますか?

公立高校の教員をしていました.2026年の4月より,私立の中高一貫校で働いております.私のことは「犬飼シムラ」などと呼んでください(ペンネームです,「Onemath」などでも構いません).ちなみに,漫画と犬が好きです.

どうしてペンネームなのですか?

漫画家のようにペンネームを採用しています.私自身について詳しく語らず,なるべく皆さんには純粋に,教材に集中していただきたいという思いがあります.

漫画家としての活動はしているのですか?

しておりません.ただ,2026年10月公開の数学II・B版「One More」では,Columnにマスコットキャラクター「Oneちゃん」の4コマ漫画を載せ始めました.今後,少しずつ充実させていきたいと思っています.

漫画が好きなんですか?

ワンパンマン,HUNTER×HUNTER,葬送のフリーレンなどが好きです.ワンパンマンのような「精神性」,HUNTER×HUNTERのような「緻密さ」,そして葬送のフリーレンのような「まったり感」を目指しながら教材を作っていきたいと思っています(何を言っているのでしょうかね…).

マスコットキャラクター(Oneちゃん)は何のためにいるのですか?

数学を身近に感じてもらうきっかけと,広報的な役割を担わせています.私ひとりのセンスだと地味で真面目になりがちなので,「この犬かわいい」と思ってもらえることが入口になり,数学に興味を持ってもらえれば嬉しいです.

動画制作の方針について

BGMはつけないのですか?

集中して学習してもらいたいため,あえてBGMは入れていません.

アニメーションはつけないのですか?

一部の動画のみにアニメーションをつけています.考える力を養うためにも,むやみにアニメーションを多用しない方がいいと個人的に考えていますが,現在,全面的にアニメーションをつけた動画の作成を検討中です.数学I・AのOne Moreの動画は,すべて作り直そうかと検討中です.

アニメーションはどうやって作っていますか?

manimを使って作っております.数学的なアニメーションの制作に適しているので愛用しています.

動画やHPのサムネイルをもっと派手にしないのですか?

今のサムネイルが個人的に気に入っているので,変更する予定はありません.

参考書について(One More)

側注に用語の別称が多いですが,どんな意図があるのですか?

さまざまな数学書に対応できるよう,いろいろな表現に慣れておいてほしいと思っています.本書以外にもいろいろな参考書に触れてもらうきっかけになると嬉しいです.

側注の矢印を本文(解答部分)の行に合わせるのはどのように実装していますか?

tcolorboxを使って実装しています.今のところソースコードの公開予定はありません.

制作環境について

音声ソフトは何を使っていますか?

「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」を使っています.

動画編集ソフトは何を使っていますか?

Final Cut Proを使っています.

HP内のグラフの描画には何を使っていますか?

HTML/CSSとJavaScriptのp5.jsライブラリ,さらに数式の組版にMathJaxを使っています.

参考書作成はLaTeXを使っているのですか?

はい.「One More」の巻末にも記していますが,すべてLaTeXを使って作成しています.

Typstは使わないのですか?

現時点では採用していません.私自身の練度とTypst自体の成熟度が十分ではないと判断しています.将来的に成熟が進めば移行を検討します.開発自体は,私以外の方が担うのが適任だと考えています.

emathを使っていますか?

現在は使用していません.図形はPGF/TikZを使い,教材の内容や紙面に合わせて一つずつ作成しています.細部を調整しやすい点を重視し,この方法を採用しています.

左手デバイスは何を使っていますか?

Stream Deckを使用しています.manimやPGF/TikZでの図形描画,動画編集,定型処理の呼び出しなどでショートカットを割り当て,作業の一貫性と速度を高めています.直感的に運用できる点を評価しています.

普段はどのような執筆環境ですか?

教員という仕事柄,外出が多いのでOverleafを多用しています(家で執筆する際はVSCodeです).以前はPerlやYaTeX,Bashなどでゴリゴリやっていましたが,最近はOverleaf,VSCode,Python,Bash,AppleScriptなどを使って執筆しています.

制作環境にこだわりをお持ちのようですが,専門は情報系やコンピュータ関連の分野なのですか?

専門は解析学です.情報系やコンピュータ関連の分野は独学で,教材作成の効率化に役立てているに過ぎません.制作工程を効率化し,その分を生徒や数学に向き合う時間を増やしたいという意図で学んでいます.

ソースコード・文字数について(One More)

LaTeXのソースコードの行数はどのくらいですか?

無駄なこだわりばかりなので,数学Iと数学Aを合わせると11万行近くになりますね.もっとスマートに書ける方もいるとは思います.スタイルファイルなど諸々を加えるとそのくらいになります.字幕のソースコードなどを含めるとさらに増えます.

文字数はどのくらいですか?

字幕の音声ファイル用テキスト,字幕のLaTeX用テキスト,本文用テキストなどの文字数を全て合わせて数えると,大体数百万文字前後にはなると思います.コマンドの文字数も含めて数えるとそのくらいになりますね.

字幕関連について(One More)

字幕はどのように作っているのですか?

自作の簡単なアプリのようなツールを用いて作りました.字幕をLaTeXで作成し,数式を見やすくする工夫をしたのがポイントです.

音声を作るためのテキストは字幕とは別ですか?

はい,字幕とは別に作っています.音声では聞いて理解しやすい表現を,字幕では数式を目で追いやすい表現を重視し,それぞれに合わせて調整しています.

最後に

「One More」のI・A版の制作期間はどのくらいですか?

1万時間まではいっていないと思いますが,この規模の参考書の執筆は初めてだったこともあり,予想以上に時間がかかりました.効率化を進めながら作ってきたので,今後はもう少し早く作れると思います.

「One More」の制作で一番辛かった作業は何ですか?

校正作業です.少なくとも100周はしたのでそれなりに大変でした.

AIは使わないのですか?

現状はほとんど使っていません.PGF/TikZを用いた図版などは,まだAIでうまく作れない部分もありますし,書籍としてまとめる段階で表記ゆれが手作り以上に頻出するのも気になります(最近では上手なやり方もあるのでしょうが,私は使いません).AIの発展によって今後は状況が変わるかもしれませんが,手作りだからこそ伝わる良さがあると感じており,それを伝えたいです.

今後の展望や目標は何ですか?

数学II・B版の「One More」の完成後は,数学III・C版を,まずPDFのみ作成する予定です.続いて,数学I・A版の動画を作り直し,数学II・B版,数学III・C版の動画も順次作成していきたいと考えています.

これから学ぶ人へのメッセージはありますか?

Onemathでは,皆さんの学習を可能な限りサポートしていきたいと考えております.特に網羅系の参考書はどうしても分量が多く,学習の負担が大きくなりがちですので,「One More」のPDF版ではリンク機能などをふんだんに盛り込みました.苦手な分野や興味のある分野だけを印刷して学習するなど,使い方は自由です.ぜひともOnemathを活用して,着実に力をつけていただければ幸いです.