
節末I2.1.1〜I2.1.6の解答

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章末I2.1〜I2.5の解答

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検索用コード(LaTeX)
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% 節末問題I2.1.1:(One More)★
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$P=\{a,b,c\}$の部分集合をすべて求めよ.
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% 節末問題I2.1.1の解答(One More)★
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\[
\varnothing,\{a\},\{b\},\{c\},\{a,b\},\{a,c\},\{b,c\},\{a,b,c\}
\]
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% 節末問題I2.1.2:(One More)★★
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実数全体を全体集合とし,その2つの部分集合を$A=\{x\mid|x-1|<\sqrt{6}\},B=\{x\mid-a\leqq x\leqq a\}$とするとき,次の問いに答えよ.ただし,$a$は正の定数とする.
(1) $A\supset B$となる$a$の値の範囲を求めよ.
(2) $A\cup B$に属する整数の個数が9個となる$a$の値の範囲を求めよ.
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.2の解答(One More)★★
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(1) 不等式$|x-1|<\sqrt{6}$を解くと
$-\sqrt{6}<x-1<\sqrt{6}$より,$1-\sqrt{6}<x<1+\sqrt{6}$
したがって,$A=\{x\mid 1-\sqrt{6}<x<1+\sqrt{6}\}$であるから,右の数直線より,$A\supset B$となるのは
\[
1-\sqrt{6}<-a
\]
よって,$a>0$より,$0<a<-1+\sqrt{6}$
(2) $A$に属する整数は,$-1,0,1,2,3$の5個であるから,$A\cup B$に属する整数が,$-4,-3,-2,-1,0,1,2,3,4$の9個になればよい.
よって,
\[
4\leqq a<5
\]
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.3:(One More)★★★
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次の命題の真偽を調べよ.また,真のときにはその証明をし,偽のときは具体的な反例を挙げよ.ただし,$x,y$は実数とし,$\sqrt{2},\sqrt{5}$は無理数であることを用いてもよい.
(1) $x$が無理数,$y$が有理数ならば,$x+y$は無理数である.
(2) $x^2-x$が有理数ならば,$x$は有理数である.
(3) $x,y$がともに無理数ならば,$x+y,x^2+y^2$のうち少なくとも一方は無理数である.
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.3の解答(One More)★★★
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(1) $x$が無理数かつ$y$が有理数ならば,$x+y$が有理数であると仮定すると,
\[
x=(x+y)-y
\]
となる.しかし,これは左辺が無理数,右辺が有理数となり,$x$が無理数であることに矛盾する.
したがって,$x$が無理数かつ$y$が有理数ならば,$x+y$は無理数である.
よって,命題は真である.
(2) $x^2-x=1$とすると,$x^2-x-1=0$
これを解いて,$x=\frac{1\pm\sqrt{5}}{2}$
$\sqrt{5}$は無理数であるから,$x$は無理数である.
よって,命題は偽である.反例は,$x^2-x=1$
(3) $x=\sqrt{2},y=-\sqrt{2}$のとき,$x,y$はともに無理数であるが,$x+y=0,x^2+y^2=4$であるから,$x+y,x^2+y^2$はどちらも無理数ではない.
よって,命題は偽である.反例は,$x=\sqrt{2},y=-\sqrt{2}$
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.4:(One More)★★★
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
次の$\boxed{\text{}}$に最も適するものを,(i)〜(iv)から選べ.ただし,$a,b,c$は実数とする.
(1) $a=b$は,$ac=bc$であるための$\boxed{\text{}}$
(2) $a=b=c$は,$a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca=0$であるための$\boxed{\text{}}$
(3) $a^2>b^2$は,$a>b$であるための$\boxed{\text{}}$
(i) 必要条件であるが十分条件ではない
(ii) 十分条件であるが必要条件ではない
(iii) 必要十分条件である
(iv) 必要条件でも十分条件でもない
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.4の解答(One More)★★★
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(1) 「$a=b\Longrightarrow ac=bc$」は,真である.
「$ac=bc\Longrightarrow a=b$」は,偽である.反例は,$a=1,b=2,c=0$
よって,(ii)十分条件であるが必要条件ではない
(2)
\begin{align*}
a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca=0&\Longleftrightarrow(a-b)^2+(b-c)^2+(c-a)^2=0\\
&\Longleftrightarrow a=b=c
\end{align*}
よって,(iii)必要十分条件である
(3) 「$a^2>b^2\Longrightarrow a>b$」は,偽である.反例は,$a=-1,b=0$
「$a>b\Longrightarrow a^2>b^2$」は,偽である.反例は,$a=0,b=-1$
よって,(iv)必要条件でも十分条件でもない
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.5:(One More)★★
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
次の命題が成り立つことを対偶を用いて証明せよ.
$x,y$がともに正の数のとき,$x^2+y^2\geqq 4$ならば,$x\geqq\sqrt{2}$または$y\geqq\sqrt{2}$である.
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.5の解答(One More)★★
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
もとの命題の対偶「$x,y$がともに正の数のとき,$x<\sqrt{2}$かつ$y<\sqrt{2}$ならば,$x^2+y^2<4$」を証明する.
$x$は正の数であり,$x<\sqrt{2}$より,$x^2<2\cdots(\mathrm{i})$
$y$は正の数であり,$y<\sqrt{2}$より,$y^2<2\cdots(\mathrm{ii})$
したがって,(i)と(ii)の辺々を足し合わせて,$x^2+y^2<4$
ゆえに,対偶は真である.
よって,対偶が証明されたから,もとの命題も成り立つ.$\blacksquare$
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 節末問題I2.1.6:(One More)★★★★
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整数$a,b$を係数とする2次方程式$x^2+ax+b=0$が有理数の解$r$をもつならば,$r$は整数であることを証明せよ.
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% 節末問題I2.1.6の解答(One More)★★★★
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$x^2+ax+b=0$が有理数の解$r$をもつから,
$r=\frac{m}{n}(m$と$n$は1以外に公約数をもたない整数,$n\neq 0$)
と表される.
このとき,$(\frac{m}{n})^2+a\cdot\frac{m}{n}+b=0$
すなわち,$m^2+amn+bn^2=0$
したがって,$m^2=-n(am+bn)\cdots(\mathrm{i})$
$n\neq\pm 1$と仮定すると,$n$はある素数$p$を約数にもつ.
このとき,(i)より$m^2$は素数$p$を約数にもつ.
$m^2$が素数$p$を約数にもてば,$m$も素数$p$を約数にもつ.
これは,$m$と$n$が1以外に公約数をもたないことに矛盾する.
したがって,$n=\pm 1$
よって,$r$は整数である.$\blacksquare$
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 章末問題I2.1:(One More)★★★
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
$\mathbb{Z}$を整数全体の集合とするとき,次のことを証明せよ.
$A=\{5x+2y\mid x\in\mathbb{Z},y\in\mathbb{Z}\}$であるとき,$A=\mathbb{Z}$
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% 章末問題I2.1の解答(One More)★★★
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(i) $a\in A$とすると,$a=5x+2y(x,y\in\mathbb{Z})$と表すことができる.
$5x+2y$は整数であるから,$a\in\mathbb{Z}$
すなわち,$a\in A$ならば,$a\in\mathbb{Z}$であるから,$A\subset\mathbb{Z}$
(ii) $a\in\mathbb{Z}$とすると,$a=5a+2(-2a)$であり,$a,-2a$はともに整数であるから,
\[
5a+2(-2a)\in A
\]
すなわち,$a\in\mathbb{Z}$ならば,$a\in A$であるから,$\mathbb{Z}\subset A$
よって,(i),(ii)より,$A\subset\mathbb{Z}$かつ$\mathbb{Z}\subset A$であるから,$A=\mathbb{Z}$が成り立つ.$\blacksquare$
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 章末問題I2.2:(One More)★★★
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
次の命題の真偽を調べよ.また,真のときにはその証明をし,偽のときには具体的な反例を挙げよ.ただし,$a,b$を自然数とする.
(1) $a$が奇数かつ$b$が奇数ならば,$a^2+b^2$が偶数
(2) $a^2+b^2$が偶数ならば,$a$が偶数かつ$b$が偶数
(3) $a^2+b^2$が奇数ならば,$a$が奇数または$b$が奇数
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% 章末問題I2.2の解答(One More)★★★
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(1) $a,b$は奇数であるから,$a=2m+1,b=2n+1(m,n$は整数)とおくと,
\begin{align*}
a^2+b^2&=(2m+1)^2+(2n+1)^2\\
&=(4m^2+4m+1)+(4n^2+4n+1)\\
&=2(2m^2+2m+2n^2+2n+1)
\end{align*}
したがって,$2m^2+2m+2n^2+2n+1$は整数であるから,$a^2+b^2$は偶数である.
よって,命題は真である.
(2) $a=3,b=3$のとき,$a^2+b^2=18$となり,$a^2+b^2$は偶数であるが,$a,b$はともに奇数である.
よって,命題は偽である.反例は,$a=3,b=3$
(3) もとの命題の対偶「$a$が偶数かつ$b$が偶数ならば,$a^2+b^2$が偶数」が正しいことを証明する.
$a,b$は偶数であるから,$a=2m,b=2n(m,n$は整数)とおくと,
\[
a^2+b^2=(2m)^2+(2n)^2=4m^2+4n^2=2(2m^2+2n^2)
\]
$2m^2+2n^2$は整数であるから,$a^2+b^2$は偶数である.
よって,対偶が証明されたので,もとの命題は真である.
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 章末問題I2.3:(One More)★★
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
次の命題を証明せよ.ただし,$m,n$は正の整数,$m>n$とする.
$\frac{m+n}{m-n}$が既約分数ならば,$\frac{n}{m}$は既約分数である.
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% 章末問題I2.3の解答(One More)★★
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もとの命題の対偶「$m,n$が共通の素因数をもつならば,$m+n,m-n$は共通の素因数をもつ」を証明する.
$m,n$に共通の素因数を$k$として,$m=ka,n=kb$($a,b$は整数)とおくと,
\[
m+n=k(a+b),m-n=k(a-b)
\]
これらは,共通の素因数$k$をもつ.
よって,対偶が証明されたから,もとの命題も成り立つ.$\blacksquare$
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
% 章末問題I2.4:(One More)★★★
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$\sqrt{a}+\sqrt{b}$が有理数ならば,$\sqrt{a},\sqrt{b}$はともに有理数であることを証明せよ.ただし,$a,b$を正の有理数とする.
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% 章末問題I2.4の解答(One More)★★★
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$\sqrt{a}+\sqrt{b}=r$($r$は正の有理数)とおくと,$\sqrt{b}=r-\sqrt{a}\cdots(\mathrm{i})$
(i) の両辺を2乗すると,$b=(r-\sqrt{a})^2$
したがって,$b=r^2-2r\sqrt{a}+a$
ゆえに,$2r\sqrt{a}=r^2+a-b$
$r$は正の有理数であるから,両辺を$2r(\neq 0$)で割って,
\[
\sqrt{a}=\frac{r^2+a-b}{2r}
\]
ここで,$a,b,r$は正の有理数であるから,$\frac{r^2+a-b}{2r}$は有理数であり,$\sqrt{a}$も有理数となる.
また,$\sqrt{a}$が有理数のとき,(i)より,$\sqrt{b}$も有理数である.
よって,$\sqrt{a}+\sqrt{b}$が有理数ならば,$\sqrt{a},\sqrt{b}$はともに有理数である.$\blacksquare$
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% 章末問題I2.5:(One More)★★
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三角形の内角で,$60^\circ$以上のものが少なくとも1つ存在することを証明せよ.
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% 章末問題I2.5の解答(One More)★★
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$\triangle\mathrm{ABC}$において,すべての内角が$60^{\circ}$未満であると仮定すると,
\[
\angle\mathrm{A}<60^{\circ},\angle\mathrm{B}<60^{\circ},\angle\mathrm{C}<60^{\circ}
\]
これらの角度を足し合わせると,
\[
\angle\mathrm{A}+\angle\mathrm{B}+\angle\mathrm{C}<180^{\circ}
\]
これは,三角形の内角の和が$180^{\circ}$であることに矛盾する.
よって,三角形の内角で$60^{\circ}$以上のものが少なくとも$1$つ存在する.$\blacksquare$









